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浮き草旅ライターゆきんこ

あっちこっちふらふら浮き草のごとく細々と大胆に?!旅する三十路越えライターの海外国内レア情報♪

エジプトの首都カイロには日本人宿と呼ばれる日本人バックパッカーがたまる宿がある。

ゆきんこは中近東の一人旅に疲れ、そろそろ日本語がしゃべりたいな~と思っていたので、早速、日本人宿に宿泊することにした。

女子ドミトリーに一人の女子がいた。

しかしだ・・・エジプトに来る格好ではない。
フリフリのブラウスが微妙にゆきんこセンスとづれる・・・

ベットの下にはかなり大き目のスーツケースがあり、留学にでもきたのか?と思った。

一応、はじめの挨拶でこんにちは~と言うと普通に笑顔であいさつ。
まあ、人を見た目だけで判断しちゃいけないしな。と思いつつ、いそいそと着替え、ちょっとゆっくりしていた。が、腹が減ってきたのでとりあえずなんか食べに行こうかと思い、最近、しばらく一人だったので、彼女を誘うと行くという。

エジプト名物”コシャリ”という米とパスタと野菜をぐちゃぐちゃにした食べ物を食べに行った。

レストランもどきにて、会話スタート
ゆ:「エジプトにはなんできたの?やっぱり、ピラミッド?」

ナイル川女:「ナイル川を見に来たの」

ゆ:「へぇ~やっぱりエジプトの人にとっては聖なる川だもんね。ナイル川が氾濫すると農作物が豊作になるといって古代エジプト人はナイル川をあがめていたって言うしね。王家の谷に眠るファラオもこの川を見ていたのかなとか思うとロマンあるよね~。ナイル川」

とゆきんこは彼女の領域に入ったことに気付かなかった。

だって、これは普通の知識だし、ナイル川クルーズもあるくらいだし、ナイル川を目的に来る人もいるだろうよと思っていたのだが、ゆきんこの最後の言葉”ファラオ”がいけなかった・・・

女:「もしかして、ゆきんこさん、王家の紋章好きでしょ?そうよね?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ここからは会話文になると長いので割愛。
今まで私の質問以外口を開くことがなかった彼女が猛烈に話始めている。

つーか、王家の紋章って何よ?
っていう暇もなく、勝手にゆきんこは王家の紋章を好きなこと前提で熱く語っている女。

一通り熱く語り終わった後に、王家の紋章とはなんぞや?と聞いてみたらば、まあ、マンガらしい。
彼女的には私も絶対読んだらはまるって言うんで、じゃあ日本に帰ったら読んでみようかな~と社交辞令で言ったのに

「実は全巻、持ってきているの。宿に帰ったら読みましょ♪」

まじで?

王家の紋章
最初のベットの下に目撃したあのでかいスーツケース。
マンガ本が40冊近く入っていた。
しかも、全部王家の紋章・・・

しかも、イラストタッチがどうもゆきんこ好みじゃない・・・

ただ、ここは時間制限のない無期限一人旅中のゆきんこ。
一日、宿でゴロゴロしたいと思っていたし、これはいっちょ読んでみますか!
と読んでみると、最近、活字離れしていたせいか以外と面白い。

現実には絶対にありえないストーリーなんだけど、簡単に概略を書くと・・・

アメリカの令嬢キャロルが考古学が大好きでエジプトに留学していた際、ナイル川に落ちてしまった
しかし、このナイル川は4000年前の古代エジプトへ通じる道だった。
キャロルはアメリカ人なので、白い肌に金髪青色の眼を持ち、古代人にとっては異色。
黄金色の髪を持っているということで、宮殿に迎えられ、なんと古代ファラオに愛されるようになる。
そして、都合がいいことにヒッタイト(現在のトルコ)やその近隣諸国の美しいファラオたちにも愛されるようになって、キャロル争奪戦が繰り広げられるって話。

まず、ナイル川が4000年前につながっているというのも現実味がないが、近隣諸国のファラオたちに次々と愛される設定って、ザ・少女マンガチック

こりゃ、すごいストーリーである。

しかも、途中から単なるキャロル争奪戦になっていて、いつ終わるんだろう?と疲れてくる。

それでも、暇人ゆきんこは40巻まで読破し、とりあえず古代エジプトの雰囲気を少女漫画の中だったけれども味わった。
ちなみに、この王家の紋章・・・まだ終わってないらしい。
いつこの女性一人争奪戦が終わるのであろうか。

しかし、読み終わってみてマンガの持ち主のエジプト来訪の目的
「ナイル川を見に来たの」

が異常に気になる・・・

見に来ただけだよな・・・

マンガを読み終わり読みつかれてキッチンのほうに行くと彼女がいた。

女:「どうだった?初めて読んだんならこの壮大なスケールにびっくりしたんじゃない?」

確かにナイル川におぼれたら古代エジプトに行くというコンセプトは壮大である。

う~ん、そうだね・・・とあいまいな返事をしていると、彼女は私のあいまいさなど者ともせず

「私、王家の紋章を読んでエジプトに来たの。ナイル川に身をゆだねてもキャロルみたいに美しいファラオに会えないことは分かっているけど、現代でもやっぱり古代人の血は流れていて、ファラオみたいな美少年がいるはず!だから、できたらこのままエジプトに留学して、言葉を覚えて、メンフィス(マンガに出てくる古代エジプト美少年王)に会うの!」

あ?い?う?え?お?・・・・・

言葉が見つからない。いや~、確かにあのメンフィスのキャプションは”女と見まごうばかりの美貌”ってなっていたけど、ちなみに、ヒッタイト王子もかなり美少年に書かれていたよね?
そもそも、少女マンガに出てくる人物って基本的にブサイクには書かないはず・・・

まあね、旅の目的って人それぞれだし、ゆきんこに止める権限もないし。
ちなみに、カイロのこの人ごみを歩いていてもチョビヒゲしか見当たらないんだけど、もっと長くいたら端正な顔立ちを持っているエジプト人に会えるのか?
しかし、それは芸能人じゃないのか?

という素朴な疑問を飲み込み

「きっと、会えるよ!人間夢を持つことは大事だしね!また、会う日まで~」

と根拠のないあたりさわりのないコメントをして彼女と別れた。

彼女は今、どうしているんだろうか?エジプトに留学してメンフィスもどきと会えたのだろうか。
たまに、テレビで「古代悠久ロマン」なるタイトルを見ると彼女を思い出すゆきんこなのである。

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