浮き草旅ライターゆきんこ

あっちこっちふらふら浮き草のごとく細々と大胆に?!旅する三十路越えライターの海外国内レア情報♪

本日、アルファポリス―電網浮遊都市―のサイト上でこのブログがピックアップされちゃいました!

トップページは今日だけですが、カテゴリーのほうは更新されるまでずっと掲載してくれるそうです。

どうもありがとうございます。

ちょろちょろと雑誌に掲載してもらいつつ、旅ネタになりそうでならなそうなネタを書いているブログですが、編集部の方から、ブログについての素敵なコメントをいただいたので、アルファポリス掲載記念で、”言葉習得の素晴らしき技”の裏ワザ編をご紹介します!

金持ちばあちゃんに婿入りしたゆきんこのじいちゃんの話。

名前は巽。元国鉄職員。

もう5年も前に亡くなったじいちゃんだが、ゆきんこはじいちゃんが大好きだった。

とにかく手先が器用でなんでも自分で作る。

多趣味でもあり、サボテン、けんか鶏、美しい石集めなどなど・・・ありとあらゆるものに手を出してはいろんな組合に顔を出し、精力的に動いていた。

最大の趣味はサボテン

南国の植物を秋田で育てるのはかなりのお値段がかかる。

真冬はサボテンが枯れないようにずっと暖房を入れ、灯油をボンボン使うからだ。

サボテンクラブ秋田支部の会長もやっているじいちゃん。(秋田での会員は3名だが)

ゆきんこが世界各国津々浦々一人でわたり歩き、アフリカは特に大変だった~という話をしようとした途端、

「ゆきんこは、アフリカでサボテンをみたんか?」

と聞いてきた。

サボテンをメインに行ってないので、気にはしてなかったが、そういえば、その変にゴロゴロあったような・・・と写真を探したら、気にしないで撮っていた写真の後ろにあるある巨大サボテンが!」

じいちゃん、目をキラキラさせて

「じいちゃんは、死ぬまでに野生のサボテンが見たい!」

と懇願するので、ゆきんこもノリで

「ゆきんこの分の旅費を出してくれたら連れてってあげるよ~」

と言ったら、なんと、全額出すから連れてけと大騒ぎをし始めた。

そんなノリで、なんと、70歳のじいちゃんとゆきんこの二人バックパッカーの旅が決定。

行先はメキシコ

メキシコに山全体がサボテンでうめつくされているところがあるという情報をどっかから入手してきたらしく、メキシコに行くことになった。

じいちゃんはメキシコ行きが決まった日からNOVAに入学
もちろん、スペイン語習得のため。

しゃべれる、しゃべれないは別としてその心意気だけはかってあげたい。

旅行初日。早速、語学学校の成果をためしたいのか、ロサンゼルス乗り換えの入国審査時、英語がしゃべれないくせに、一人で審査できると意地をはる。

黙って見守っていると・・・

審査官:「何日滞在ですか?」

じいちゃん:「グラシアス

審査官:「これからどこにいかれるんですか?」

じいちゃん:「グラシアス

じいちゃん、ロサンゼルスは英語ですけど・・・

それでも、ゆきんこが審査官の後ろで

「10日間です。乗り換えでメキシコシティーにいきます」

と答えていたこと等つゆ知らず、入国審査を終えたじいちゃん

やっぱり、NOVAに通ってよかった・・・」

と本人がご満悦なので、あえて事実はふせましたが・・・


ちなみに、メキシコシティーの入国審査でも「グラシアス」しか言ってないのに、何事もなく通過。

ますます、じいちゃんを図にのらせた・・・

とまあ、じいちゃんと孫の二人旅というのは、いろいろあったが、今回は言葉にスポットをあててみる。

ゆきんこ命名”サボテン山”にタクシーをチャーターして行ったゆきんこ一行。

山の入り口からサボテンがうじゃうじゃ!

じいちゃんは身を乗り出して、子供のように車窓を眺めている。

サボテン山の入り口では山を管理しているらしき人を発見!

ガイドブックにも載ってないこんなサボテンしかない山にくる外人が珍しいのかスペイン語で何かをまくしたててきた。

なんちゃってスペイン語しか話せないゆきんこは目がテン・・・・????

するとじいちゃん

オーラ、オーラ。グラシアス」(やあやあ、ありがとう)

と言い始めた。

え?グラシアス以外にも言葉知っていた?そもそも、相手の話している内容を理解しているのか?

その後も

シーシー、グラシアス」(はい、はい、ありがとう)


とか意味不明なあいづちを打ちながら二人は仲よさそうに話を続けている。

大きいサボテンを意味していそうなときは手を大きくひろげて円を描いたり、何かの種類のサボテンの話になると、雑誌を広げて指をさす。

じいちゃんも、そんなの持ってきたのか?と思ったのだが、サボテン辞典のようなものを広げて指をさしては、山の管理人がうれしそうにうなずきそのたびに、二人でどこかに消える

きっと

「ああ、そのサボテン、こっちにあるよ」

とか言われて連れて行かれたのだろう。

サボテン山に到着してから、3時間。完全に蚊帳の外に追い出され、ゆきんこは一人サボテンしかない山をボーーーと眺めていた。

やっと、二人が戻ってきて帰れるぞ!と思ったらじいちゃん

お昼を一緒に食べることになったぞ。タクシーは一日チャーターだから大丈夫じゃろ?」

とそんな約束までできるスペイン語しゃべれたっけ?というびっくりな約束をしてきた。

この辺に食べるところないし、どうするんだろ?と思っていると、30分後、山の管理人の奥さんと子供がやってきた。

なんと、お昼(タコス)を持ってきてくれたのだ。


ゆきんこはタコスを自分で作りながら、つたないスペイン語で奥さんとお話しをする。

その間、じいちゃんと山の管理人は楽しそうに話をしているが、よーく聞いていると



オーラ、シー、グラシアス



しかじいちゃんはしゃべっていない。

恐るべし、趣味仲間。

好きこそものの上手なれというが、”好き”という感情はすべてにおいて素晴らしい相乗効果を生むらしい。

”好き”というものが一致すると言葉の壁をも超えるらしい!

は!そういえば、ゆきんこの友人の一人がモロッコ人と結婚したときまったくアラビア語を話せず、相手のモロッコ人も日本語を話せず、お互い片言の英語だったにも関わらず、ラブラブでなんと結婚にまでいたった。

その国が”好き”旅行が”好き”というなんでもいいから”好き”という気持ちがあれば、言葉が話せなくても旅は可能なのだ。

怖いもの知らずともいうが度胸も必要ではあるが・・・

じいちゃんの場合は単に怖いもの知らずなだけかも・・・

最後のお別れのとき。
お昼までごちそうになった夫婦にグラシアスというのかなと思ったら、なんと

アディオ~~~ス!」

と新しいスペイン語を言いながら、窓から手を振ったじいちゃん。

恐るべし、70歳での言語習得!

帰りにじいちゃんに
「ほかにどんなスペイン語知っているの?」

と聞いたら、1~10まで数字を数えていた。

そして、

ジョソーイ、ハポネ~ス!」(私は日本人です)

”好き”という気持ちは言語習得力をも倍増させるらしい・・・

帰国後・・・

お母さんの話によると、サボテンクラブ秋田支部の3人を集めてメキシコ珍道中での出来事を語っていたじいちゃん、さも、自分がこんな風に話をしたとわんばかりに、

「●●サボテンは、メキシコでは●mの世界最古のものがあり、今でも●●にあるんだ!実際に見てきたけど、とにかくでかい!出会った人が言っていたけど、サボテンステーキはメキシコでは●●のように作るんだそうだ」

と言っていたとか・・・

あのスペイン語力でそこまで会話?いや、ジェスチャー?いや、理解?していたのか?

亡くなるまでメキシコに行った話をいろんな人にしていたじいちゃん。

じいちゃんのおかげで、”好き”は言葉の壁を超えると教えてもらった。

ありがとう!じいちゃん!

メキシコにもう一度行きたいという夢はかなえてあげられなかったが、棺桶にメキシコの写真とたった1回だけ使ったパスポートを入れて送り出した。
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